この記事では、通常では直接場に出せない進化ポケモンをいきなり場に出せるカードを紹介します。
そのほかに直接出せないにしても、進化ポケモンを意表をついて出せるようなカードも紹介しますー
出せるポケモン:条件なし
ベラカス
4月14日に発売された『スノーハザード』収録のベラカスは、条件なしでトラッシュからポケモンを1体ベンチに出すことが出来る技『さいきのいのり』を持ちます。
『さいきのいのり』は原作のポケモンSVでも、技にして控えポケモンを気絶から蘇生することが出来る異例の効果を持つ新技でしたが、カード化してもベンチに出すポケモンの制限が無いなど異例の効果と言えます。
トラッシュにありさえすれば進化ポケモンでも構わず出すことが出来ますが、技で1進化ポケモンで自身のHPも「70」と低い点は考慮する必要があります。
ベンチに出すだけで効果を発揮するようなポケモンであれば色々と面白い事ができるかもしれません。
ランクルス
2024年1月26日に発売された2つの拡張のうちの片割れ、『ワイルドフォース』で収録されたランクルスは、ワザ『サモンゲート』で山札の上8枚のうちにいるポケモンを好きなだけベンチに出すことができる面白いワザを持ちます。
8枚と枚数は多いながら、山札の上からなのである程度のランダム性を含みはします。
同時発売された『サイバージャッジ』に収録された『暗号マニアの解読』やプロモカードの『レホール』なら組み合わせることである程度自分でコントロールできたりもします。
ランクルス自体が2進化ポケモンなためそもそも場に出しにくいという難点はあります。
ARのイラストはかわいい。
出せるポケモン:1進化ポケモン
スリーパー
『ロストアビス』収録のスリーパーは技『サイケデリックコール』で1進化ポケモンを2体まで山札からベンチに直接出すことができます。
1度に2体同時に出せるため一気に展開することができますが、技な点、超エネが必要な点、スリーパー自身が1進化ポケモンな点、逃げエネが2必要な点など懸念点も多々あります。
出せるポケモンおすすめ例
補助系の特性を持つポケモンをベンチに並べることで有利な盤面をつくることができます。
出せるポケモン:ポケモンVMAX
かがやくムゲンダイナ
かがやくムゲンダイナの特性『クライマックスゲート』は、このカードがベンチに出たときに山札からポケモンVMAXを2枚までベンチに出すことができるおもしろ特性です。
2枚出せるので、複数いることで特性の効果を重複させたり、複数回使うことができるポケモンVMAXを並べるのもいいですね。
ベンチにでたときに使える特性のためGレギュで再録された『ネストボール』などでは発動できないほか、使うとターンが終わってしまうのはかなり重めのデメリットなため、使うタイミングは重要になりそうです。
出せるポケモン:草ポケモン
パラセクト
ポケモンカード151収録のパラセクトは、コイントス次第で最大2枚枚まで山札から草ポケモンをベンチに出せる技『きんしをばらまく』を持ちます。
たねポケモンと指定がないので進化ポケモンも出せます。
草タイプには、『フシギバナex』や『マスカーニャex』などの強力な2進化ポケモンや、、、
『リククラゲex』や『フォレトスex』といった強力な特性をもつポケモン、、、
『ユキノオー』や『アゲハント』など状況や目的に沿った特性をもつポケモンもいて、コインが表になりさえすれば場の構成を一気に有利にできるかもしれない面白い技です。
出せるポケモン:水ポケモン
キングドラex
2024年6月7日発売の『ナイトワンダラー』収録のキングドラexのワザ『おうのごうれい』はトラッシュの水ポケモン3枚までベンチに出す、名前の通り招集系のワザです。
水ポケモンには強力なカードや面白いカードも多いので、トラッシュにさえあれば選びたい放題です。3枚まで出せるので盤面を整えるには十分です。
また、exではない『キングドラ』の特性『さかまくかいりゅう』も強力なので、こちらを呼び出すのもありです。
ワザ『ハイドロポンプ』に関してはついている水エネルギー数を参照するので、進化前の『シードラ(【ワザ】きままにおよぐ)』に『ケイコウオ』の特性『うみのばんそう』でエネをつけ放題等もできたりして面白いです。
出せるポケモン:ルールを持たない無色ポケモン※
※ルールを持たないポケモンとは、ポケモンexがもつ『exルール』やポケモンVが持つ『Vルール』、かがやくポケモンが持つ『かがやくポケモンのルール』などの「ルール」を持たないポケモンのことです。
ルギアVSTAR
10月21日発売の『パラダイムトリガー』収録のルギアVSTARは、トラッシュのルールを持たない無色ポケモン2枚までをベンチに出せる強力なVXTARパワー特性『アッセンブルスター』を持ちます。
ルールを持たないポケモンなため、ポケモンVやかがやくポケモンを出すことはできませんが、2、1進化ポケモンを直接ベンチに出すことができます。
出せるポケモンおすすめ例
同じく『パラダイムトリガー』収録の『アーケオス』はポケモンカード公式でも紹介されるように、『ルギアVSTAR』で呼び出すのに最適な特性を持っています。
2体出せれば、即4枚の特殊エネルギーを貼ることができ強力な盤面を素早く作ることができます。
出せるポケモン:化石から進化するポケモン
オムスターV
『パラダイムトリガー』収録のオムスターVの技『げんしのみちびき』は山札から、「名前に化石とつくグッズ」から進化するポケモン2枚までをサーチしてベンチに出すことができる面白い効果を持ちます。
「名前に化石とつくグッズ」とは下のような『なぞの化石』のことで、
これらから進化するポケモンをベンチから直接ベンチに出すことができます。
2枚まで出せる効果のため、例えば更に進化させる必要はありますが、上記のトリデプスやアーケオスなどベンチに複数並べると面白い効果を持つポケモンの進化前を呼ぶのも楽しいかもしれませんね。
出せるポケモン:たねポケモン ※同一ターンですぐ進化できる
ネジキ
ネジキは、トラッシュにあるたねポケモンを場のたねポケモンと入れ替えるサポートです。
元々場にいたポケモンが前のターンから居た場合、入れ替えたポケモンもそのターンですぐ進化することができます。
また効果を全て引き継ぐ効果は色々と悪用できそうで、可能性を感じる面白いカードです。
出せるポケモン:自身や自身の別バージョン
ゲンガー(【特性】ならくのうらもん)〜トラッシュから〜
トラッシュにあるならダメカンをのせるだけでベンチに出せる簡単ベンチ水増し要員。
アマージョVで蹴られる役や、ダメカンがのっているポケモンの数を参照するヒスイゾロアークVSTARなど活躍の可能性は高い。
エンペルト(【特性】きんきゅうふじょう)〜トラッシュから〜
手札がない時にトラッシュからベンチに出せる(ついでに3ドローできる)。
面白い効果ですが、似ている効果を持つ上述のゲンガー(【特性】ならくのうらもん)が出し易過ぎるため、別目的での利用になると思われる。
メタグロス(【特性】きんきゅうエントリー)~山札の上から~
徒歩で来た。
毎ターンのドローで引いたら直接ベンチに出せる特性『きんきゅうエントリー』!!
単体性能はそこまでではないですが、戦えないことはないです。
同エキスパンション(ロストアビス)に収録の進化前の前ポケモン『ダンバル』は『メタグロス』を呼ぶのに向いている技『マグネリフト』を持ってシナジーがあります。
レントラー①(【特性】しゅんぱつりょく)〜対戦開始時に直接バトル場に出せる〜
レントラーは、対戦開始時に手札にある場合、バトル場に直接裏にして出すことができる色々使えそうな特性を持っています。
開始時に手札にあるようにたくさんデッキに入れたいところですが、バトル場のみなので1体しか出せないのと、開始時以降には引いても完全に腐ってしまう点が難しいところ。
技の『シークファング』はトレーナーズを2枚サーチできるため序盤のサポートには最適な点、逃げエネが0なためすぐにベンチと入れ替われる点など、かなり役割に特化した構成です。特に逃げエネ0は優秀。HPもそれなりにありますし。
とりあえずこのカードをバトル場にだし、メインのポケモンをグッズなどでサーチしてベンチに出し、逃げエネ0ですぐ引っ込むなど。
デッキのたねポケモンが少なく、引き直しで相手にハンドアドを与えてしまうような構成の場合などには便利かもしれません。
開始時の手札にあっても出さないことを選べるのも良しです。
レントラー②(【特性】みなぎるせんこう)〜サイドで負けている時に直接場に出せる〜
4月14日に発売された『クレイバースト』に収録されているレントラーも進化なしで場に出せる特性を持ちます。
特性『みなぎるせんこう』は自分のサイド枚数が相手より多いなら、手札から直接ベンチにこのカードをだすことができる効果です。
上記『しゅんぱつりょく』レントラーと違い最初の1回以外でもつかえるため安定感はありそうです。
それにしてもレントラーはもはやこういう感じの面白効果をもつような立ち位置なんですかね。
ナミイルカ(【特性】マイティチェンジ)~裏で着替えてくる~
イルカマンの特性『マイティチェンジ』はバトル場からベンチに戻ったときに山札から『イルカマンex』をサーチして場に入れ替わりに出す変身系の特性。しっかり原作再現されている。
同じ1進化での交換になるので、厳密にはこの記事的には微妙な立ち位置ではあるが、、
『イルカマンex』自体がこの効果以外で場に出せない特殊な特性をもっているため、この特性が進化ではないにしろ、
ナミイルカ>>イルカマン(マイティチェンジ)>>イルカマンex
のようなルートで場に出さないといけないことになっている。
一応、進化前の『ナミイルカ』のワザ『ゆうきのしんか』で上記『イルカマン(【特性】マイティチェンジ)』には進化できるため、すごくバトル場とベンチを行き来しないといけないけど、比較的『イルカマンex』を場に出すのは難しくはなさそう。
デンヂムシ(【ワザ】へいれつにならぶ)~山札から3枚までベンチにだす~
デンヂムシは山札からデンヂムシを3枚までベンチに直接出すことができるワザ『へいれつにならぶ』をもっています。
進化後の『クワガノン』(サイバージャッジ収録)がベンチのデンヂムシの数を参照するワザをもっているため相性も◯です。
ギギギアル(【特性】きんきゅうかいてん)〜相手に2進化ポケモンがいる時に直接場に出せる〜
ギギギアルの特性『きんきゅうかいてん』は相手の場に2進化ポケモンがいる場合に手札から直接このカードをベンチに出せる面白い特性です。
…ですが、現状もっているワザもそこまで強力ではなく直接だせるアドバンテージを活かせるかは今後登場するカード次第になりそうです。
番外① 特性で進化できるポケモン
特性で進化できるポケモンも相手の意表をつくことができ面白いので番外としてご紹介します。
イーブイ(【特性】きょうめいしんか)、マメパト(【特性】きんきゅうしんか)
イーブイの特性『きょうめいしんか』は自分のイーブイが進化した時このカードも進化できるというもの。
一方マメパトの『きんきゅうしんか』は、HPが「30」以下のときに山札から『ケンホロウ』(マメパトの2進化後のポケモン)に進化できる特性。
進化できる『ケンホロウ』は現在2種いるほか、あえて文面で「ケンホロウ」(「ポケモンex」をふくむ)とあるため今後ケンホロウexが登場した場合はそちらにも進化できる謎の可能性も秘めたカード。イラストもかわいい。
『大口の沼』など自分のポケモンにもダメカンをのせられるカードを使えば自分のタイミングで進化させることもできますね。
コフキムシ、コフーライ(【特性】てきおうしんか)
『バイオレットex』で追加されたコフキムシとコフーライは場に出てすぐに進化できる特性『てきおうしんか』を持ちます。
基本的に場に出たときに進化はできないため、ルールを破壊するこの特性は、いろいろとおもしろいことができるかもしれません。
例えば、自分の進化ポケモンの数×50ダメージの技『エボルプレス』を持つドダイトスなど。。
オニスズメ(【特性】ぬけがけしんか)
ポケモンカード151で追加されたオニスズメの特性『ぬけがけしんか』は、後攻でかつ最初のターンのみ出したターンですぐに進化できます
進化後のオニドリルはサーチ技の『くちばしキャッチ』をもっているので、序盤で3枚サーチできるアドがあります。
ですが最初のターン以外ではすぐに進化できないため、コフキムシ・コフーライの『てきおうしんか』とは異なります。
番外② ふしぎなアメ、セイジ、偉大な大樹
一応進化ポケモンで不意をつくというテーマなのでこちらも紹介します。
これら2枚は2進化ポケモンを出すのに必要なターン数を1ターン減らせるので、最速で出すなら必須のグッズです。
『ふしぎなアメ』は1進化を飛ばせるためデッキに入れる枚数も絞ることができますが、代わりに、2進化ポケモンとふしぎなアメが同時に手札にないと進化できなくなるデメリットも抱えています。
ですが、最速で進化できるため、2進化ポケモンを採用するデッキなら必須カードと言えます。
『セイジ』はサポートながら、初手や出したばかりのポケモンでも進化先を山札からサーチし即座に進化させることができます。
初ターンから強力な進化ポケモンを出せるアドはありますが、「特性を持たない」という条件はなかなかネックなため、どちらかというと強力なワザで必要エネが少ない進化ポケモンが最適かもしれません。
例えばエネルギーさえどうにかできれば後攻1ターン目から『ギラティナVSTAR』の『ロストインパクト』を打つこともできます。
ステラミラクルで登場したACE SPECのスタジアムカード『偉大な大樹』はたねポケモンを1進化ポケモンに、1進化ポケモンを2進化ポケモンに進化させることが出来る効果ですが、これを1ターン中に同じポケモンに行うことができるので、実質的にたねポケモンを2進化ポケモンに進化させることできます。