ベンチから出せる前代未聞なワザ『ディメンションハンド』を持つフーディンexについて、この記事では相性の良いカードなど考察します。
そもそもワザの効果は?
『フーディンex』は、基礎ダメ「90」に相手のベンチポケモンの数×「30」を足したダメージを与える『マインドジャック』と、ベンチに居ても使える与ダメージ「120」の『ディメンションハンド』の2つのワザを持ちます。
この記事では後者、このフーディンexの目玉ワザである『ディメンションハンド』をメインで考察していきます。
『ディメンションハンド』と相性の良いカード
『ディメンションハンド』はベンチから出せるワザなので、バトル場には別のポケモンが出せます。
そのため、下のようなポケモンは特に相性が良さそうです
- シンプルに「壁性能」が高いポケモン
- バトル場に出ているときに効果がある「妨害特性」を持つポケモン
- 倒されたときに逆に「メリット」がある、もしくは倒されてもこちらに「デメリット」がないポケモン
- バトル場で使える「有用な特性」をもつポケモン
また、
- 「ベンチポケモン」を対象としたエネ加速トレーナーズ
などもそのまま使えるため相性○
シンプルに「壁性能」が高いポケモン
『ミミッキュ』ポケモンex・ポケモンVからダメージを受けない
特性『しんぴのまもり』は相手のポケモンex・ポケモンVからワザのダメージを受けない強力な防御特性で、フーディンexなら、このポケモンをバトル場に出して壁にしたまま『ディメンションハンド』で殴ることができます。
『ディメンションハンド』は火力自体低く(ダメージ「120」)、そのためHPが高いポケモンex・ポケモンVなどは苦手なのですが、このポケモンはその弱点をカバーできるため相性抜群です。
『ミミッキュV』1ターン無敵
特性『ダミードール』はこのポケモンをベンチに出したターンの次のターンの終わりまで相手ポケモンからワザダメージを受けなくなる防御特性です。
1ターン無敵になるため、相手のテンポを崩すことができ時間を稼げます。
たねポケモンなので『ボタン』でも回収でき、再利用可能なのも○です
『ダイオウドウex』『プクリンex』シンプルHPが高いポケモン
シンプルにHPが高いポケモンも良いかもしれません。
特に『ダイオウドウex』は、HPが「300」と1進化ポケモンの中では高く、さらに特性『ブロンズボディ』で受けるダメージを「-30」できるので実質HPは「330」以上です。
『プクリンex』は、特殊エネが必要ではありますが、特性『ふくらむボディ』によりHPが「350」になります。
また、ノーマルタイプのため『チェレンの気くばり』で戻すこともでき一撃で倒されないなら受けたダメージをなかったことにできます。
『バリヤード』エネルギー数が同じ相手からダメージを受けない
『フーディンex』と同じく、ポケモンカード151で登場した『バリヤード』は特性『ものまねバリア』によりついているエネルギー数が同じポケモンからワザのダメージを受けないという面白いポケモンです。
調整が難しい上に、調整自体このカードにエネルギーをつけないといけない点、また、相手は自分のターンで調整できてしまうため、使いこなすのはなかなか難しそうです。
とりあえずエネルギーをつけないことで、相手のロストギミック『ウッウ』は自分にエネルギーをつけないとこのカードを倒せなくはなります。
バトル場に出ているときに効果がある「妨害特性」を持つポケモン
『クレッフィ』『エンペルトV』特性をなくす系特性…(『ディンルーex』??)
バトル場にいる限り、特定の条件で特性をなくすポケモンも、後ろから『フーディンex』が殴れる環境において強力です。
『クレッフィ』の特性『いたずらロック』はお互いのたねポケモンすべての特性をなくす強力な特性です。
本来ワザの火力が低いため戦闘はほぼ出来ませんが、『ディメンションハンド』ならこのポケモンを出し続けながら相手にダメージを与えられます。
『エンペルトV』の特性『エンペラーアイ』もたねポケモン対象ですが、ルールを持つポケモンは除く制限があります。また効果が相手限定なのも『クレッフィ』とは異なります。
このカード自体に戦闘力があるため『フーディンex』とわざわざ組み合わせる必要はないかもしれませんが、HPがポケモンV特有の高さな点、また、『フーディンex』は自身が倒されにくい点も強みなので、つまりエネルギーのつけ直しの心配も少なく、ワザに3エネ必要な『エンペルトV』の重さを考えると、継戦能力的な観点でも、組み合わせる価値はあるかもしれません。
同じく『ディンルーex』も自身が戦闘力を持ちかつ自己完結で特性とのシナジーもあるポケモンなので、こちらも『フーディンex』と合わせる必要はないかもしれませんが、ダメカンを飛ばせる専用のデッキ構成ならあるいは?みたいな可能性は感じます。
一応特性の『じゅばくのだいち』は相手の場のダメカンがのっているポケモンexを除くポケモンの特性をなくすというもので、ポケモンexには効かないですが、それ以外で相手を選ばないので強力な効果です。
『パルキア』『古びたかいの化石』相手は手札からスタジアムを出せない
『パルキア』や『古びたかいの化石』は、バトル場にいる限り相手がスタジアムを出せなくなる特性を持ちます。
『頂きへの雪道』など相手のデッキによってはかなり刺さるスタジアムがある状態でこれらポケモンをバトル場に出すことで、相手はスタジアム交換ではスタジアムをトラッシュできないので、非常にやりづらくすることが出来ます。(※『ロストスイーパー』や『さぎょういん』を使うしかなくなる)
また、『頂きへの雪道』は『フーディンex』自体特性頼みでないため相性も○です。
『カビゴン』『オムスター』相手は逃げられない
『カビゴン』と『オムスター』は相手バトルポケモンが逃げられなくなる特性を持ちます。
入れ替え系のグッズでは交換できるので確実性はありませんが、相手のバトルポケモンをバトル場に縛り付けることが出来ます。
『カビゴン』はたねポケモンなので、鋼エネがついていれば『ヒスイヌメルゴン』の特性『はがねのおやど』の対象になり、ポケモンVからダメージを受けなくすることも出来ます。
『オムスター』は『古びたカイの化石』から『ふしぎなアメ』で進化できるためそっちを採用しているなら相手の意表をついた進化を披露できるかもしれません。
『ヌメルゴン』手札からエネルギーをつける際にコインがウラなら失敗する
『ヌメルゴン』は相手がエネルギーを手札からつける際にコイントスを要求しウラならエネルギーをつけるのに失敗する特性『ぬるぬるルーム』を持ちます。
運次第ではありますが、エネルギーをたくさん採用しているようなデッキでなければ、1枚トラッシュされるか否かはそれなりに重い問題なので、状況に応じてバトル場に出せれば状況を有利に進めていけるかもしれません。
ウラがでてもトラッシュになるだけで、「エネルギーをつける権利」は失われないので、手札に他にエネルギーがあれば再チャレンジできたりします。
HPが「160」と一撃で倒されやすいので、ワザを出すのを『フーディンex』に任せることで、このカードは妨害に専念?できます。
旧記事ですが単体記事も書いています。↓↓
倒されたときに「メリット」がある、もしくは倒されてもこちらに「デメリット」が薄いポケモン
『かがやくジラーチ』『ミカルゲ』倒された時に山札からカードをサーチできる
『かがやくジラーチ』や『ミカルゲ』などの倒されたときに山札から好きなカードをサーチできる特性をもつポケモンもバトル場に出ないで攻撃できる『フーディンex』と相性が良いです。
『かがやくジラーチ』の『ねがいをたくす』は3枚、『ミカルゲ』の『のろいのことづけ』は1枚それぞれサーチできます。
特に『かがやくジラーチ』の3枚のアドはかなり高く、『ボスの司令』などがない状況だと、倒さないとサイドが取れない、倒しても手札を充実させてしまう、と相手にとってどちらにしても面倒な倒しにくいポケモンになりえます。
『マタドガス』『ムウマージ』倒された時に返しがあるポケモン
相手ポケモンのワザダメージできぜつさせられたときにカウンター的に効果を発揮するポケモンも相性が良さそうです。
『マタドガス』の特性『もろともボム』は相手にきぜつさせられた時にコインを投げオモテなら相手ポケモンもみちづれにきぜつさせることができる厄介な特性です。
運要素は絡みますが、HP「110」とそこそこ耐久なマタドガスを倒すのに1/2できぜつさせられると思うと相手にとってはなかなか面倒かもしれません。
『ムウマージ』は、HPがフルな状態で相手のポケモンからワザダメージできぜつさせられたときワザを使ったポケモンにダメカンを8個のせる特性『うらみのまじない』を持ちます。
バトル場と制限はないので柔軟性は高いですが、返しがダメカン8個なのでそこまで圧はなさそうです。
準備するのが大変ですが、返しで32個のダメカンをのせれます
エネルギーなら、『ギフトエネルギー』や『ラッキーエネルギー』などをバトル場に出すポケモンにつけるのもいいかもしれません。
『ルージュラ』『キラフロル』サイドを取られないポケモン
『ルージュラ』の特性『わがままリップ』は相手のポケモンVからのダメージできぜつさせられてもサイドを取られない効果を持ちます。
ポケモンexもいる今の環境では効果が発揮出来ない場面も多いですが、相手のデッキ構成によっては刺さりそうです。
『キラフロル』はきぜつしてもコイントスでオモテなら相手はサイドをとれない特性『くだけるけっしょう』を持ちます。
相手を選びませんが、コイントスなので結果は運次第です。
このポケモンの特性は相手に倒されるなどの条件が無いため、例えば自分のポケモンにダメージを与えるポケモンによって流れ弾できぜつさせられてもコインがオモテならサイドを取られません。なにか相性の良いカードがあれば面白いコンボがみつかるかもしれません。
バトル場で使える「有用な特性」をもつポケモン
受動的な特性ではなくバトル場で使える能動的な特性を持つポケモンも、バトル場が空く『フーディンex』軸のデッキなら良さそうです。
『ズバット』相手の手札を見れる
特性『まるみえエコー』で相手の手札を確認できます。
手札を監視できるので、『エリカの招待』や『スナッチアーム』など相手の手札にあるカードをどうにかするカードとも相性○です。
『コリンク』相手にポケモンを入れ替えさせる
特性『おおきくほえる』は相手のポケモンを相手に入れ替えさせます。
場をかき回すことができる特性で、バトル場にいるだけで手軽に使えるのが良いですが、HP40なのですぐ倒されてしまうので使い続けるのは難しそうです。
『キュワワー』山札の上から2枚見て1枚を手札に、1枚をロストゾーンへ
特性『はなえらび』はロストギミック御用達の1ドローです。
実際は2枚見て選べるので1ドロー以上の性能ですが、ロストゾーンに片方は送らないといけないので2枚とも重要なカードだった場合困ることがあるかもしれません。
『ミュウ』『セレビィ』『マナフィ』山札の上から6枚見て「グッズ」or「エネルギー」or「ポケモン」を1枚手札に加える
それぞれ山札の上から6枚見て、グッズかエネルギーかポケモンを1枚手札に加える特性を持ちます。
いずれも構成によって強力な特性です。
『コロトックV』『レジドラゴ』手札が〇〇枚になるまでドローする
『コロトックV』の特性はバトル場なら4枚、それ以外なら3枚、『レジドラゴ』の特性はバトル場でしか使えませんが4枚になるまで手札を補充できます。
『ミュウex』と比較して、1枚多くドロー出来るのが利点ですが、バトル場限定という条件(コロトックVならベンチでも3枚まで補充できる)と1ターン中に1度しか同じ特性を使えない制限がついています。
どのポケモンもたねポケモンなので場に出しやすいのが利点です。
『ヤレユータンV』山札からポケモンのどうぐを2枚までサーチする
特性『おとりよせ』は文字通り山札からポケモンのどうぐを2つまでお取り寄せします。
『森の封印石』をサーチできるため、VSTARパワーを消費するものの、実質なんでも好きなカードを1枚お取り寄せできるポケモンでもあります。
『メタモン』最初の自分の番にのみ山札のたねポケモンに「変身」する
特性『へんしんスタート』は最初の自分の番にのみ使え、山札のたねポケモンとこのポケモンを入れ替えて、このカードをトラッシュする面白い効果を持ちます。
バトル場に置くポケモンが重要になる『フーディンex』にとっては山札から好きにたねポケモンサーチできる効果は楽しいギミックを生むかもしれません。
最初のターンにしか使えないですが、そもそも最初のターンに欲しい『イキリンコex』をサーチする分にはなにも問題ありません。そうなると『バトルVIPパス』とも相性○です。
「ベンチポケモン」を対象としたエネ加速トレーナーズ
『マリィのプライド』『エネルギーシール』ベンチポケモンにトラッシュから基本エネルギーをつける
2枚ともベンチポケモンにトラッシュの基本エネルギーを1枚つける効果ですが、『マリィのプライド』はサポート、『エネルギーシール』はグッズですがコイントスでオモテが出たらの違いがあります。
ベンチポケモンにエネルギーをつけても本来はそのあとバトル場に入れ替えないとワザを出せませんが、『フーディンex』ならベンチに居ながらワザを出せるためシンプルなエネ加速として運用できます。
その他『フーディンex』と相性が良さそうなカードいろいろ
火力が低いのが弱点
『ディメンションハンド』はダメージが「120」しか無いので相手のHPが多いとなかなか倒せません。
そのため火力を上げる効果も欲しくなってきます。
『まけんきハチマキ』『こだわりベルト』火力UP系装備
『まけんきハチマキ』や『こだわりベルト』などワザダメージを「+30」できるポケモンのどうぐがあるとダメージが「150」になるのでHPが多めの1進化ポケモンを1ターンで、その他大抵のポケモン(VMAX、2進化ex除く)も2ターンで倒せるようになります。
『アンノーンVSTAR』VSTARワザのスターサイファーでディメンションハンドの火力を120⇒240にできる?!
こちらはロマンコンボ。相手ポケモンの弱点が超タイプになるので、ダメージ「120」の『ディメンション』は常にダメージ「240」になります
1進化のexやVSTARポケモンなどには少し届かないですが、ダメージ「240」なら倒せる範囲が大きく増えます。
『アンノーンVSTAR』に3エネつけられるか?そもそも『スターサイファー』を出せるタイミングがあるのか?と課題は多いですが…
バトル場で使ったあと、ベンチに引っ込まなくても、次のターンフーディンexが確定ダメージで殴れるのは便利かもしれません(ベンチに引っ込まないとアンノーンVSTAR自体が危険にさらされますが)
『クチート』あまいわなでスムーズに210ダメージ?!
ワザ『あまいわな』は相手を逃げられなくして次のターン受けるダメージを「+90」する効果があります。
このワザを使ったあと、次のターンにベンチから『フーディンex』がディメンションハンドすればスムーズに「210」ダメージを与えられますね!
バトル場のポケモンが倒されても『フーディンex』は残るのでそれを生かす
ワザを出すのは『フーディンex』が担当するのでバトル場にいるポケモンにエネを付ける必要がありませんし、倒されるのはそのポケモンなので、エネルギーをつけ直すなどの手間がありません。
つまりきぜつ自体のダメージが少ないのでそれをトリガーにするカードが使いやすいです。
『キバナ』『シロナの覇気』『シバ』ポケモンがきぜつさせられたときに使える強力な効果を持つサポート
『キバナ』や『シロナの覇気』、『シバ』などのこちらのポケモンがきぜつさせられたときに大きな効果を持っていたり使えるサポートは、バトル場に自ら出ずポケモンがきぜつした際のダメージが少ない『フーディンex』と相性◎です。
2つ目の技を活かすなら…
『フーディンex』の2つ目のワザ(並びは1つ目ですが主力ではないので…)『マインドジャック』は相手のベンチ次第ですが、最大「240」ダメージを与えられる何気に高火力なワザです。
相手次第なのはもちろん弱点ですが、トレーナーズによっては相手ベンチをこちらが増やしたりもできるので、ある程度火力を担保できるかもしれません。
『ディメンションハンド』がどうしても火力控えめなので、このワザと使い分けてバトル場とベンチを行き来するのが実は『フーディンex』にとって大事ムーブなのでは?と思う今日日。
『エリカの招待』『やまびこホーン』相手のポケモンを強制的にベンチに出させるトレーナーズ
相手がベンチにポケモンを出さないならこっちで呼び出せばいい、そういうトレーナーズ。
更に、これら自体を生かすなら『崩れたスタジアム』とスタジアム破壊カードで相手ベンチを強制的に空けさせて倒しやすいポケモンを場に出させるとか、あるいは『エリカの招待』に限るなら『ルアーモジュール』で手札にポケモンを補充させるなど(3枚で引けるかはともかく…)
ベンチポケモンを守る
『フーディンex』はベンチにいるので、ベンチにダメージを与えるワザを無効化できるカードなら守れます。
また、進化前の『ケーシィ』はHPが低いので狙われたらすぐきぜつしてしまいます。
『マナフィ』フーディンexも守れるしHPの低いたねポケモン全般も守れる
ベンチガードで『フーディンex』そのものを守れる。HPの低いたねポケモンも守れる。ダメカンやボス、クロスイは簡便な!
『ディアンシー』なら弱いケーシィも守れる
ディアンシーならたねポケモンをボスなどの魔の手から守れるので進化前の『ケーシィ』も安全に進化の時を待てます。
2進化なので…
『大きなふうせん』もつかえる
逃げエネ1なのでそこまで必要性は無いでしょうが…
『エボルコントロール』でも出せる(『イオルブ』)
ベンチに出すのでメインの居場所がベンチの『フーディンex』にはおあつらえむきです。
場面によって有効なたねポケモンを直接バトル場に出す
『メタモン【特性】(へんしんスタート)』もそうですが、バトル場のポケモンを相手や状況によってバレットできれば強力です。
『ふりそで』山札からたねポケモンをサーチ⇒バトル場に出してもいい
山札から直通でバトル場にたねポケモンを出せるので、バトルポケモンを状況に応じて選べます。
サポートなので重いのが難点。